「非個人的」が鍵

私たちの苦しみの根源は何かと言えば、自分は個人として生きているという考えがあり、それを頑なに信じていることなのです。

たとえば、身体の不快感がやってきたときに、それが痛みであったり痒みであったり、内臓の不具合感であったり様々です。

けれども、それが自分という個人の身の上に起きていることだと思うからこそ、そこに苦しみが付加されてしまうのです。

痛みなどの感覚が非個人的なものであることを見抜いたならば、そこにあるのはその感覚だけであって、苦しみを作り出すことにはならないということです。

個人としての当事者意識というものが、快不快を感じる時のベースとしてあることは、誰も疑うことはないはずです。

精神的な悩みや困難についても同じ事が言えるのです。自分という個人が精神的な攻撃を受けているように感じてしまうのです。

そうすると、自分だけが何故?という気持ちになって、他人との比較をすることにも繋がるわけです。

個人というのが幻想でしかない、つまり「非個人」という真実に気づくことができれば、それだけで全ての苦しみから解放されてしまうはずなんですね。

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