身体は見かけだけで単なる現れであって、他の全ての物体と同じようにその実体はないということが明確になりました。
つまり、身体なんてないということです。となると、次にやってくるのは個別性の消滅という何とも大胆な結論です。
私たちは、個別性の象徴である身体と結びついているという想いによって、自分自身の個別性を担保しているのです。
特定の身体との結び付きがあるからこそ、他人と自分を区別できるし、そこには明確な分離があると思えるわけです。
その個人としての私が、身体からの様々な感覚を感じたり、何かを思考したり感情を味わうことで、そうしたことの全てが個人的なものだとなるのです。
ということは、その個別性の拠り所である身体がないのであれば、そこにはどんな個人もいないということになるのです。
あなたが感じているあらゆる痛み、そしてどんな思考も個人的なものではなかったということになるのです。
このことが深く腑に落ちた時、私たちはどんな苦しみからも解放されることになるはずなのです。
なぜなら、苦しみの根本は個別性という幻想にあるからです。妄想によって作られたどんな分離もなくなってしまえば、ここは天国になりますね。
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