ただ在ることのシンプルさ

非二元でいうコレは、シンプル過ぎて一切の説明ができないほどだし、それを捉えることや、理解することもできないのです。

たとえば、色という現れが無数に散らばっているとしても、本質的には均一であるということに気づけるでしょうか。

そのシンプルさの中には、時間もないし、空間もない。あらゆる境界もないし、分離もない。つまり個別性もないのです。

コレにはどんな構造もないし、関係性もありません。そのため、モノもないし、もちろん身体もない。

誰かもいないので、自分が身体の中にいるということもあり得ないと分かります。そんな複雑怪奇なことは起きようもない。

我々が暮らしている二元の世界が複雑に感じるのは、その全てが思考によって想像されたものだからなのです。

非二元においては、今というのは時間ではないし、ここというのは場所ではないのです。そんな特別なものは存在できない。

ただ在るということのシンプルさとともにいること以外、何もないのです。そしていつもあるのはただのコレ。コレより他はない。