言葉になる前の感覚

フェルトセンスという言葉をご存知ですか?これは、言葉で表現する前の、曖昧で漠然とした身体感覚や意味合いを指す心理学用語です。

なんとなく気分が重いとか、心がモヤモヤする、あるいは気持ちがザワザワするのように、明確な感情ではないものを指すのです。

この「言葉で表現する前の」というのが、いつも言っている直接の経験に留まるという非二元を体感するための練習とピッタリなのです。

直接の経験というのは、思考が持ってくるどんな情報であれ答えであれ、それらを受け取る前に感じている生の感覚のことです。

それがちょうどこの「フェルトセンス」という言葉と合っているわけです。フェルトセンスだけに留まるなら、それはすでに非二元なのですね。

フェルトセンスの中に留まるなら、どんな物語からも解放されることになるはずです。物語は言葉によって支えられているからです。

フェルトセンスのキーワードには、透明、静寂、広がり、無境界、柔らかさ、存在そのもののあたたかさ、などがあります。

コレらは、到達するものではなく、いつもここにあるものとして再認識するだけでいいのですね。