別の何かなんてない

私たちはいつも別の何か、もっとマシな何かを望んでいるのです。まだ完全ではないので、自分は満たされないのだと信じているわけです。

けれども、何を手に入れたとしても、幸せになることはできないことにもそろそろ気づき出してもいます。

都合の悪いことが全てなくなることが幸せなのだと感違いしてきたのですが、そんなことは決して起きないのです。

幸せというのは、複雑さが全部落ちたときに残る何かのことなのだろうなと。非二元に目を向ければ、どれほどシンプルかに気づけます。

別のなにかなんてどこにもありません。別の時も別の場所も別の物も別の感覚も別の経験も別の人たちもない。

ただこれがある。たったいま何が起こっているとしても。他というものがそもそもありません。

それを歓迎すればするほど、手放せば手放すほど、それをやっている人はどこにもいないということがますますはっきりしてくるのだろうと。

これはひとつのものとして起こっている出来事と見ることができるのです。境界を見つけられるかどうか、見てみることです。

自分と経験の間に境界はあるだろうか? 自分と感情の間に境界はあるだろうか?ようやく、これだけしかないってことが分かってきます。

これが永遠に続く安らぎと自由への唯一の方法なのかなと。