深刻さから笑いへ

他の動物にはなくて、我々人間にだけ備わっている能力の一つに「笑う」ということが挙げられると思います。

馬とか犬や猿などは、もしかしたら短い時間なら笑ってるかも?と思える場合もあるかもしれませんが、それでも人間とは違います。

この笑うということが、生きる上でとても大切なものだということを、かつて osho が言っていたのを思い出したのです。

笑いながら激怒したり、号泣するということはできないし、深刻になることもできません。つまり、そこには明確な違いがあるということです。

屈託なく笑うことは、自我にはできないことなのですね。だから、自我のパワーを強くするようなこととは一緒にはできないのです。

特に自我を強くする深刻さというのは、どうやっても笑いのエネルギーとは共存できないことは明白です。

何が起きてもそれを笑い飛ばしていられるなら、自我は力を失っていくでしょうね。実際、osho がいつも微笑んでいたような記憶があるのです。

聞いた話ですが、覚醒する前にずっと笑っていた人もいるとか。なんで笑ってるのか聞いたら、全てが滑稽に思えたということです。

自我が生きる原動力にしている、もっと頑張らねばとか、負けてはならぬ、より良い自分、正しい自分にならねば等々、全てが笑いからは遠い感じがします。

何があっても、何はなくても、笑いのエネルギーで満たされるようになるなら、もう覚醒も何もどうでも良くなりますね。