A3

Q3:催眠状態では人はどうなるのでしょうか?

Ans.3

 催眠とは「暗示が特別に強力な効果をもつ変性意識状態」というように言われることがあります。このように聞くと何か特別な意識状態であるかのように感じますが、実は私達は一日の中で何度も催眠状態を経験しているんです。朝起きる時や夜寝る時、単調な道路を運転してる時、一人部屋で深くリラックスしている時などです。このように催眠とは私達がごく日常的に体験している意識状態なんです。しかし多くの人が催眠についての間違った認識をしている場合が多いのも事実です。その代表的な誤解は以下のようなものです。

● 催眠中に意識がなくなるのではないか?

 催眠は睡眠や昏睡などと違い、意識がなくなることはありません。従って私達は催眠状態に入っても、自分がどのような状態でいるのかをすべて把握しています。そして勿論、意識がなくなってしまっては、セラピーを続けることもできなくなってしまいます。

● したくないことをさせられたり、言いたくないことを言わされたりするのではないか?

 催眠状態でも同意できないことは決して行わないし、言いたくないことも決して口にはしません。もともとセラピー自体、それを受ける人の意志を尊重しなければできないものですし、セラピーは療法家(セラピスト)との信頼関係がなければ成り立ちません。

● 催眠状態に入ったままになってしまうことはないか?

 現実逃避願望が強い場合などに、ごくまれに自ら催眠から醒めることを拒否する場合があるようですが、その場合でもしばらくすれば必ず覚醒します。

 それでは、セラピーに催眠(ヒプノシス)を用いるのはなぜでしょうか?催眠状態(変性意識状態とかトランス状態とも呼ぶ)では、人間の意識の90%以上を占める潜在意識に直接働きかけることができるようになります。暗示を受け入れ易くなるのもそのためです。

 当ヒーリング・オフィスでは、主に年齢退行や過去世退行の際に催眠を利用しますが、それ以外にも正しく利用すれば、心身のストレス軽減や予防、治癒力、免疫力の増進、暗示効果による習慣改善、能力向上や活性化など、多種多様な適用効果が望めますし、これほど即効力の高いものもないでしょう。