ヒーリング日記その11

ヒーリング日記その11

 15回目のセッション。うつぶせになり、背中に大澤さんの手が置かれると、ビク!と身体が反応する。背中が反応したのは初めて。仰向けになり、下腹部に手が置かれると、又ビクッビクッと反応。ここは、第2チャクラに相当し、感情と深い関わりがある場所らしいのだが、奇しくも今使っているオーラソーマも第2チャクラに関係のあるボトルである。やはりオーラソーマと関連しているのか?かなり身体が反応しているのが分かる。前回はハートチャクラが苦しかった気がするけど、今回はハートじゃなくても身体に手を置かれるとその度に息苦しく感じる。

 途中で大澤さん 手を止め、背中をさすってくれる。『今いっぱい溜まっている感情があるね。どんな感情か感じて見て』私の身体の反応が強くなってきたので、気遣って中断したのだろう。感情?今胸にすごくきている、というわけではない。でも心の深い所に何か感情らしきものがあるような気はする。何だろう...。怒り、ではない感じ。悲しみかな?『そうだね、よーく今まで頑張ってきたね。一人でやってきたね』と、背中をさすりながら、ねぎらってくれる。(今思えば、この言葉は”私”に向けて言って下さったというより、”内なる私”に向けてかけて下さった気がする)

 そう言われてキョトンとしてしまう。私は自分に対して『頑張ってきたなあ』とか、『私ってよくやってる』という感慨を持ったことが(全くないとは言い切れないけど)あまりない。何だかいつも100%の力を出し切っている気がしないのだ。確かに子供時代、特に10代は厳しい家庭環境の中、大変な苦痛を味わったとは思う。でも(今だから結果論としてこんな事が言えるのかもしれないが)もっと頑張れたんじゃないか?という思いがまだ残っているのも事実である。辛さや苦しさをはね飛ばす程もっと力を出せなかったのか、例えばもっと勉強に没頭し優れた成績をあげるとか、もっともっと建設的、能率的に行動できなかったのか。そうできていれば今の私は資格なり学歴なり ”生きているのに便利なツール” を身に着けていたかもしれないのに。何でもっと死に物狂いで頑張らなかったのだろう...と、子供時代の私が聞いたら『勝手な事ばかり言って!』と怒り出しそうな思いが依然として消えないのだ。きっと子供時代の私は厳しい環境の中、耐えることでエネルギーを消耗してしまい、殆ど自分のために活動する余力など残っていなかったのだろうとは思うのだが。

 でも一方で確かに不思議な感じがする。自分の意識にはのぼってこないけど意識の深い所に何かがうごめいているような...。私の潜在意識では何かが激しく反応しているのだろうか。

 背中を撫でられた後は、なぜか身体の反応は治まり、落ち着いていた。あのねぎらいの言葉が心の奥深くまで届いたのだろうか?耳に手を当てられると今回はクルマのアイドリングのように低く振動するような音が聞こえた。う~ん、回を重ねるごとに反応が激しくなってくるなあ。

 セッション後、大澤さんが現在の私の状態を『卵の殻の内側からヒナが突っついているような状態だね』と表現された。今日感じたあの深い意識のうごめきは、ヒナの突っつきにも確かに似ている。早く殻にひびが入り、ふ化してほしいと思う反面、変化を恐れる気持ちもある。今まで溜まりに溜まった感情が噴出すると、一体どうなってしまうのだろう?と、早く回復したいけど、それに伴う激しい反応を考えると怖くなってしまう。ムシのいい話だが、自分で受け止められる範囲で、ゆるやかに、確実に(でもできるだけ早く)変化していけたらいいなと思う。