あまのじゃくというのは、人が右と言えば左と言い、左と言うと今度は右と言うように、人の逆ばかりを主張する人のことをいいますね。どうも自分は多分にその素質があるようです。
スポーツ観戦などでは、人気のないチームや負けそうな選手ばかりを気がつくと応援しています。多くの人が好むことは好まずに、誰もやらないようなことに心を引かれたりするようです。
世間ではほとんど認知されていない「奇跡のコース」を読むのも、そういったあまのじゃく的なことが働いていると思います。あまのじゃくの原因はいくつか考えられますが、そのひとつは自分は特別な存在だとしようとする、エゴの作戦です。
人と同じことを志向していたら、目立たないし自分の存在感が薄くなってしまうため、風変わりな考え方や生き方などを好む傾向があるのだと思います。
あまのじゃくの人は一般的には好かれないと思いますが、それでも利点もあります。それは、人類が築き上げてきたことに逆らって、逆説的な考え方をすることに慣れているということです。
それが凝り固まった常識的な発想から自分を開放していくのにはそこそこ有効活用できるのです。コースに含まれている毎日のレッスンでは、まず初めに自分が見ている周りにあるモノにはすべて意味はないとする訓練をします。
そのものに意味があるのではなく、意味づけしているのはほかでもない自分だということに気付いていく訓練です。こうしたことは、常識的な人にとってはきっと取っ付きにくいだろうなと思います。
しかし、あまのじゃくな自分にはとても馴染んでいることであったりするのです。コースの教えのように明確化されていたわけではないですが、生まれ持ったあまのじゃくな部分がこの世のすべてを疑問視して見ていることに慣れ親しんでいるので、そういうことが比較的簡単にできるのです。
自分のことを、意外とあまのじゃくかもしれないと思っている人は是非そのことを喜んで、人生をより幸せなものに変えていくために使っていくことを考えてみてください。きっとあまのじゃくは、役に立ちますよ。