信頼する心は、平安でいられます。そのことはきっと誰でもわかっていることですね。それでも、信頼したくてもどうしてもそれができない心の状態になってしまうこともあります。
周りの人のことや人生そのものや、何にしても自分ではコントロールできないことに対して信頼するということはとても大切なことです。
信頼できない心の状態でいると、常に不安や恐れの中にいることになるし、すべてを心配の目で見ることになってしまいます。
信頼する心は恐怖を抱く心とは全く逆なのです。恐れが攻撃をしようとする原因だとするのなら、信頼する心は愛を与える要因であると言えます。
私たちは、自分自身を身体であると信じることによって、それぞれがばらばらであるとした上で、別々の心を持っていると思い込むようになってしまっています。
しかし、信頼する心とは、すべては一つに結ばれていると認めることです。自分たちは違う身体という個体だとする心とは別の部分が、一つにつながっているということに気付くことが信頼につながるのです。
自分を愛しているようにその人をも愛しているとやさしく認めることです。信頼する心で周りを見つめることで、すべての罪は消えていくはずです。
自分の心とその人の心の間に長い間君臨していた罪が消失すると、二人の間を隔てていたものが何もなくなってしまうことになり、そこには一つであるという愛が残るだけになります。
誰か一人が別の誰か一人を完全に信頼する心で見ることができたら、そこには真の愛が見出されることになります。その関係はきっと別の誰かとの関係にも拡張されていくはずです。
そうやって、次々とすべての人の間にあった不信の心が信頼の心に取って代わられて、すべては一つという愛の想念で満つることになるのです。
信頼する心は誰の心の中にも確実にあります。それを選択することにしましょう。それが許すことにもつながります。