何もしない

みなさんは何もしないでいることってどのくらいあるでしょうか?家事仕事も人とのおしゃべりも、音楽を聴いたり本を読んだりもせずに、ただじっとしていることはありますか?

一日のうちでもそうそうないのではないかと思います。瞑想するのとも違ってただじっとして、自分が呼吸をしていることとか、窓の外の空気を肌で感じているだけの状態です。

感覚を研ぎ澄ますのでもなく、ただ耳に入ってくる外側の音を聞いているだけだったり、静かに時が流れていくさまを感じるだけの時間。

私は子供のころは時々そういう時間があったように思います。そして、それは大人になるに従って自然となくなってしまっていました。

しかし、また最近になって、そういった何もしないでただいるという時間を持つことが増えてきているように思います。

その時に、そうしていられることがとても喜ばしいような嬉しいような、なんともいえない気持ちになったりします。そうやっていられることがありがたいというような感覚です。

すごく無防備でいて、危険がなく、穏やかでとても静かな心の状態のままずっといられるということがどれほど心地いいのか、そうしていることでしか気付かないことです。

こんなに平和な心でいられるってすごく貴重なのではないかと思ってしまいます。未来の心配や気になることなどを手放していないと、この感覚はあっという間にどこかへ逃げて行ってしまいます。

だからいつもそうした平安な気持ちになれるわけではありません。しかしうまく行くと、自分は本当に何もしなくてもいいんだという深い穏やかな気持ちになれます。

みなさんも試してみてはいかがでしょうか?足りないものはない、すべてが手に入っているということが何となく分かるかもしれません。