食べ物への感謝

改めて考えてみるまでもなく、人間というのは命のあるものばかりを食して生き延びているんですね。それは本当にびっくりするくらいです。

土を食べる人とか、そのほかにも例外は少数といえどもいるのですが、でもほとんどは動物であれ植物であれ、生命のあるものを食べるのです。

逆に命のないものとは、鉱物のようなものや、無機質のものになってしまうので、到底食事のテーブルには上がらないわけです。

どうしてそうなのかは、本当のところ分からないのですが、なんとなくですが命あるものが持っている生命エネルギーのようなものを人が必要としているのではないかと感じます。

そう思うと、食事するときにそんなことを思い出すだけで、本当にありがたいという気持ちが沸き起こってきます。

お米にしても、魚にしても、野菜にしても、肉にしても、とにかくその生き物は自己を生かすために必死に生命活動を続けてきたわけですね。

そのすべての結晶を私たちはもらって毎日暮らしているということに気づいていることは大切なことかもしれません。

なぜなら、一口食べることは、その裏には壮大な自然の生命の営みがあるからです。それはもう大変なエネルギーが費やされているわけです。

それを考えると、感謝せずにはいられなくなります。感謝の感情が起こると、脳内にとてもいい物質が分泌されるらしく、健康になるらしいです。

それだけでも幸せになることができるのです。少し前までは、自分はこんなことを考えるような人間ではありませんでした。

何かが少しずつ変わってきたのかもしれません。感謝は強制されてするものではありませんので、自然な心の在りように任せるしかないのですが、こうした食物についての思いも役に立つかもしれないですね。