もうあと数日で6月も終わろうとしていますね。今年の半分が終わるということです。自分の人生の中では、具体的には何事も起きてはいないのですが、内面的には相当に激震した半年間でした。
2月の始めくらいの時に、真の自己を見るというびっくりするような体験をしたと同時に、それまでもクライアントさんの数がかなり減っていたものが、更に激減するという状態になりました。
この減り方はこの仕事を続けていく上では決定的なものがあって、このままでは早晩やっていけなくなることは確実です。
その一ヶ月後に3.11が起こり、しばらくは夢を見ているような気持ちで過ごしていたと思います。その現実感のなさといったら、今までで一番ひどいものでした。
それを支えていたのは、間違いなく真の自己への感覚でした。人としての自分の心が暗澹としていても、真の自己に意識を向けることができれば、あっという間に落ち着くことができたのです。
そして不思議なことに、若干浮世離れしていると自分でも感じていた自分の意識が、真の自己と現実を直視する意識とにきれいに分かれだしたのです。
震災による被災地の方々のことや、福島原発災害のことについて、今までになく自分以外の人たちのことをまるで自分のことのように見つめるようになってきました。
人によっては、そんなことは当然のことと思われるかもしれませんが、私にとってはなかなか新しい体験なのでした。
明確な自立路線というものは、ある意味そうした自他の切り分けを冷徹とも言えるくらいはっきりとさせることができていたのです。
今でもその部分は厳然と残ってはいるのですが、真の自己によって深い安心を与えられた表面の自分が、ようやく人間的な暖かさの本質に目覚めつつあるということかもしれません。
今年の残り半分でこの国や世界でどんなことが起きるのか、とても心配でもあると同時にどんな毒出しが待っているのかと思うと、少しワクワクします。
それと同時に、やはり自分の内面にどういったことが舞い降りてくれるのか、興味津々ですし、何が来ようと真の自己に明け渡して受け止めることにしたいと思います。