今朝早い時間に、7年後のオリンピックが東京で開催されることが決まりましたね。そのネタを使った今朝のスポーツクラブでの会話が次のようなものでした。
私:「オリンピックが東京に決まってよかったですね。ところで○○さんは、7年後のオリンピックに出場するんですよね?」
ご老齢の○○さん:「う~ん、そうだね。出ることは決まってるんだけど、まだ種目を何にしようか決めてないんだよ。まあ、生きてればの話しなんだけど…。」
勿論他愛のない毎度のジョークなのですが、もしもこれがいたって真面目に話されたら引かれしまうのは当然ですね。でも、実際に似たような経験を何度もしたことがあります。
以前の会社でセクレタリーをしていたある女性が、いたって真面目な感じで次のように話してくれたことを覚えています。
女性:「私、小説家になろうと思ってるんだあ。」
私:「へえ、そうなの?今までにどんなものを書いたことあるの?」
女性:「まだ、何も書いてないけど、なんかなるような気がするのよねえ。」
私:「…」
また、10年以上前に、ある若い男性のクライアントさんが言った言葉です。
男性:「大澤さん、来年僕 MIT に入学しようと思ってるんです。」
私:「え、MIT って、あのマサチューセッツ工科大学のこと?かなりの英語力がないと入れないって聞いてるけど大丈夫なの?」
男性:「今は定時制の高校もあまり行けてないけど、何だか合格できる気がするんですよ。」
私:「…・」
根拠のない自信というのは、実は私は大好きなのですが、それは上の事例のようなちょっと病的なケースと紙一重のようなところがあるのです。
いい意味での根拠のない自信とは、赤ちゃんのころの「万能感」から来ていると思っています。無防備で、怖いもの知らずの赤ちゃんのころの冒険心は本当に素晴らしいのです。
みなさんは、自分の心の中の「万能感」を意識したことがありますか?是非捜してみてください。リアルに見つけることができたら、誰になんと言われても我が道を貫く力が湧いてくると思います。