「私」が存在の中へ溶けて、行かない!

これまで自分なりの瞑想をしてきて、それなりに興味深い体験もあったりして、面白くてやめられないと感じていたり、いつかは「私感覚」も消えてくれるものと思っていました。

けれども、これまでの瞑想中のどんな体験にも、ほとんど興味がなくなってしまいました。所詮は、「私感覚」がズシッと在り続けていると分かったからです。

他の人がどうなのかは定かではありませんが、私自身の「私感覚」というのはあまりにも自然過ぎて、まるでないかのように感じてしまうのです。

敢えて言えば、自分の思考なり気分なりを全く静かにただ見ているだけの存在のようなのです。自分が怒り狂ったとしても、注意深くいればそれはあたかも背景のように在るのです。

それは決して表立った主張をしないし、ちょっと勘違いされてしまうかもしれませんが、ある種のハイアーセルフ的な存在といった趣すらあるのです。

それが自分ワールドをすべて取り仕切っているというのが、よく分かるようになったのです。これが自分にとっては、ちょっとしたショックでして…。

「私感覚」がなくなった時のことを思い出しては、もう二度と同じ過ちはさせないというように、鉄壁の防波堤を新たに作ってしまったようにも感じるのです。

本当に面倒なことになってしまったものです。あの「私」が存在の中へと溶ける感覚を、「私」自身が封印してしまいましたよ。奴は学ぶんですね。それも素早く。

最近ブログで恨み節のようなことを書くことが多くなってしまいました。具合の悪い時もあれば、またいい時も来るといういつもの調子で乗り切れるといいのですが…。