悦びに水を差す親

子供が喜んでいたり、楽しんでいると、それに対してそれとなくチクリと水を差す親というものがいるものです。心当たりはありませんか?

せっかく子供が楽しそうにしているのに、そんなにいいことばかりは起きない、と言ったことをポロリと言ってみたり、本来なら一緒になって子供の嬉しそうな顔をみて喜ぶはずなのに…。

子供が好きなことに夢中になっていると、すかさずやってきて自分はそれほど好きじゃないといったことを言ったりして、楽しい気持ちを台無しにしたり。

大好きな彼女を家に連れてきたら、なんだかんだと邪魔をしてきたり、監視されているような気分にさせられたりと、とにかくそうやって幸せを壊されるのです。

ところが、当の親自身は自分がそのような妨害をしているという自覚はまったくありません。なぜなら、それは親の心の奥に潜むインナーチャイルドの仕業だからです。

そのインナーチャイルドは、本当は自分だってもっと楽しい時を過ごしたかったのに、それができずに不満だったために、子供の笑顔に嫉妬して邪魔をしようとするということです。

そのような妨害を幾度となくされてしまうと、その子供は自分は幸せになってはいけないのだと強く思い込むようになってしまいます。

そうなると、大人になっても自分が幸せになりそうになると、自らそれを破壊するようなことを繰り返すことになってしまうのですから、事は重大ですね。

幼い頃に繰り返された親からの妨害工作を見抜いて、その時のネガティブな感情を味わうことです。少なくとも、親に対する怒りに気づいて、それを感じることが根本的な癒しを起こすことになるはずです。