私たちは、日ごろいろいろなことをふと忘れてしまいます。やっとのことで思い出すことができて、スッキリしたということは誰もが経験していますね。
ところで、もしもあなたが一度忘れてしまったことを思い出したら、その途端にあなたが消えることになると分かったら、どうするでしょう?
勿論消えたくはないですから、思い出そうとはしなくなるはずですね。それが、私たちの誰にも今起きていることだと言えるのです。
つまり、私たちは一人残らず自分自身の本質を忘れた状態で生きているのです。そして、もしもそれを思い出すことができるなら、その瞬間にあなたは消えてしまうのです。
それが覚醒なのです。光明を得るとも言ったりします。だから、誰もそれを思い出したくないわけです。思い出すとなぜ消えてしまうのか?
それは、自分の本質を思い出すのは、我々ではなくて本質そのものだからです。本質から見れば、でっちあげられた自我は、その瞬間幻のように消え失せてしまうのです。
でも大丈夫。あなたは消えても、あなたの本質はそれ自体への気づきとして在り続けるのですから。