人生をシンプルにするには?

生まれたばかりの赤ちゃんにとって、大事なことは気持ちいいか悪いかだけです。大人の言葉を使えば、快不快が大きなウェイトを占めているということです。

これはすべての動物も同じです。つまり、動物としての本能のようなものですね。ところが、親から指南されることは、善悪だとか、正不正ばかり。

結局、幼い子供は快不快よりも善悪、正不正の方ばかりに気を取られることとなっていくのです。そして確実なことは、快=善(正)、あるいは不快=悪(不正)とはならないということ。

自分にとって心地いいことも悪と言われてしまえば、それを禁止しようとしてしまいます。そうやって、気づいたときには、善悪、正不正の方が快不快よりも圧倒的に大事なことになってしまうのです。

そうなると、快不快は都合が悪い情報として、意識下へと押しやれてしまい、自覚できなくされてしまうことになるのです。

そうやって、人は理性的な人間へと変貌を遂げていくわけです。その度合いが極端になれば、必ず身体や精神の異常となって表れてくるでしょうね。

あなたは、自分の人生の軸をどちらに置いていますか?善悪?それとも快不快?快不快だけでは、社会人として生きていけないと思ってませんか?

誰になんと言われても、やりたいことをやるのは、善悪とは無縁です。いやなことは、どう思われても「ノー」とはっきり言うのも、正不正ではなく、快不快の方ですね。

快不快を優先して生きれば、いたって人生はシンプルなものになっていくはずです。少々勇気が必要となるかもしれませんが…。