「自分に関わる記憶を使わない!」を唱えると…

 

初めて会った人に対して、自己紹介をして下さいと言われれば、それなりのことを言えるはずですね。けれども、その情報は一体どこからやってくるのでしょうか?

自分のことなんだから知っていて当然と思うかもしれませんが、実は記憶の中の情報を使って相手に説明しているに過ぎないのです。

でも、記憶を思い出そうとなどしていないつもりでも、自分のことを説明できるとしたら、それはなぜなのか?それは気づかぬうちに、つまり無意識のうちに記憶を取りに行っているマインドの部分があるということです。

本当に全く記憶を使っていないのであれば、自分の事とはいえ、何も言えなくなるはずです。残念ながら、私たちは記憶を使わずにいるなどという芸当はできないのです。

もしも仮に、どんな記憶も使わないでいられる瞬間があるとするなら、それは思考が完全に停止した状態になっているということです。

そんなことを考えていて、ちょっと面白い瞑想の方法を思いつきました。それは、以下のような言葉を唱えながら、ただそこに居るという方法です。

それは、「自分に関わる記憶を使わない!」という宣言を繰り返すのです。それを繰り返すと、素直な潜在意識は自分にまつわる記憶にアクセスしないようになるのです。

それだけで、あっという間に今この瞬間の中へと没入していく感覚がやってきます。それだけで、外側へと向いていた意識が内側へ向きを変えるのがはっきり分かります。

思ったように瞑想できないと感じているなら、試しに挑戦してみて下さい。思いのほか、何か不思議な感覚がやってくるかもしれませんよ。