時間の進む方向は?

聞いた話しではあるのですが、人は小さい時、2〜4歳くらいまでは過去の話しはあまりしないそうですね。

現在と未来の話しが中心となっているらしいです。ところが、不思議なことに成長するにつれて、逆に過去の話しの方が多くなるのだとか。

確かに、大人になると過去よりも未来が大事と分かっていても、過去の思い出話しが好きという感じになるのです。

ところで、一体いつ頃に、そうした変化がやってくるのかというと、かなり明確に分かっているのだとか。

それは、小学一年生だそうです。つまり、それよりも前は未来と現在、それよりも後になると現在と過去に重きを置くようになるのだそう。

その理由がとても興味深いのです。それは、小学1年になって初めて時計の見方を習うことになるのです。

それが原因らしいです。あの時計を見て時間が分かるようになると、針があたかも過去から現在、現在から未来へ向かって進んでいるように感じるのです。

ところが、日本に古くからある時計は違うらしいです。針の方は固定していて、周囲の文字盤が半時計方向に周るのだと。

そうすると、未来から現在へ、現在から過去へと向かって進んでいるように見えるのです。この違いが面白い。

要するに、昔の日本人は今の時計を読めない幼子と同じように、時間は未来から過去へと進むと感じていたのです。

西洋から入ってきた時計によって、私たち日本人は時間の進む方向を間違えるようになってしまったということですかね。

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