この自分はこの世界や宇宙とは完全に分離した存在なんだという感覚、これを分離感と呼ぶことにしています。
この分離感は自我の根っこにあるものですが、分離を疑う人はほとんどいないのです。それが当たり前で、それしか知らないからです。
その分離感からやってくるものって何だと思いますか?それはいつもこのブログでお伝えしている通り、不安感と孤独感です。
その説明も繰り返しさせていただいてきました。今日はその先のことを書こうかなと。つまり、不安感や孤独感を何とかするために自我が思いつくこと。
その筆頭が、足りないものを外側の世界から手に入れるという考えです。自我は足りないものだらけなので、手に入れることに必死になるわけです。
そこでもう一つ発生させていることがあるのです。それは、一度手に入れたものを奪われたくないです。
そのためには、戦って奪われないようにするか、あるいはもう少しスマートな考えとして所有という概念を思いついたのです。
自分が所有することで、武力以外ではおいそれと奪われないで済むからです。もちろん所有というシステムが働くためには、互いの同意が必須です。
私たちの文明では、戦争以外の場所ではこの所有が非常にうまく機能するようになったのですが、これがまた別のシステムを産んだのです。
それが交換です。互いに所有しているものを交換する(物々交換)ことで、便利な世の中へと変わって行ったわけですね。
そしてさらにそれが進歩した先にあるのが、ご存知貨幣経済です。その結果、私たちはお金に苦労する、お金に翻弄させられる毎日を生きる羽目になったのです。
物々交換から貨幣経済に形は変わりましたが、その元になる概念は対価を払うということです。
ここまで非常に大雑把に貨幣経済というお金の奴隷になる人生に至る流れを見てきましたが、やはり大元は自我の分離感だったわけですね。
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