私たちはフィクションの中で生きている

私たちのこの宇宙が、どれほど広大な物であれ結局、宇宙空間に存在するのは天体ばかりですね。

なぜかというと、単純な物理法則がベースにあるからです。例えば、太陽と同じくらい巨大な象が宇宙空間にプカプカ浮いているなんてことはないわけです。

なぜなら、物理法則がそんなことは不可能だと導くからです。その結果、宇宙には天体と呼ばられる物以外はないのです。

法則というのは、あらゆる物事をシンプルにしてしまうのです。複雑にする法則なんて聞いたことがありません。

最も宇宙でシンプルだなと思わされるのは、宇宙には素粒子しかないということ。その素粒子だけで、この世界が出来上がっているのですから、これほどシンプルなことはないですね。

素粒子というのは、これ以上分割できないような極小の粒です。その粒だけで、この宇宙が成り立っているのです。

そう、太陽も地球も、私たち人間も象さんもスイカもタンポポもすべてです。見るスケールを小さくしていけば、そういう世界になっているのです。

それ以外、どんな違いもありません。人間とスイカを分け隔てるものは何もないということですね。水や空気や石ころだって、私たちと何の違いもないのです。

そこにはどんなドラマも意味も価値も何もありません。あると思えるのは、私たちが勝手に作り出した妄想、フィクションです。

すべては作りものだと見抜くことができれば、そこには清々しい生の本質が見えてくるのですね。

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