自分が誰かを伝えることはできない

次の osho のいたってシンプルで完璧な言葉を味わってみてください。

『最初で最後のステップは、自分が誰であるかを知ること、目覚めることだ。』

自分のことは自分が一番よく分かってる、とうそぶいている人がたまにいますが、そういうタイプの人には上のoshoの言葉は響かないでしょうね。

私たちは、自分のことを他の誰かに向かって自己紹介する時、大抵は生まれはどこで、家族は、仕事は、趣味は、好きなものは…みたいな感じで説明します。

けれども、こうした内容というのはあなた自身のことではないですよね。つまり、自分の外側の情報ばかりを並べ立てるのです。

こういう情報を属性と呼ぶのです。属性をどれほどあげていったところで、それはあなた自身のことを一つも言ってないのです。

つまり、私たちは誰も自分自身のことを説明することができないのです。なぜなら、自分が誰なのかを知らないからです。

私たちが把握している自分というのは、記憶の中にある経験などの蓄積としての自分であり、それは単なるデータです。

仮にあなたが覚醒してしまったとしたら、それはそれであなたはきっと自己紹介など到底できないはずなのです。

なぜなら、紹介する対象としての自己、自分が不在になってしまうからです。つまり、一般人であれ覚醒した存在であれ、どちらにしても自分が誰かを伝えることは不可能だということになりますね。 

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