子供の頃のコンフォートゾーンから抜ける

クライアントさんとのセッションを通して、私がやろうとしている心の癒しというのは、シンプルに表現するならどのようなことなのでしょうか?

それは、幼い頃に作ってしまったコンフォートゾーンから抜け出すことなのです。コンフォートというのは、居心地がいいという意味です。

それなのに、なぜそこから抜け出さなければならないのかというと、誰しも大人になっていく段階で自分のことをより知るようになるからです。

右も左も分からない子供の時というのは、例えば親の奴隷として生きている場合すらあるのです。

それでも、その子にしてみたら奴隷状態の中で何とかして自分の居場所を見つけようと頑張るのですが、そこが自分の居場所だと感じるわけです。

なぜなら、その子が生きているコンフォートゾーンの外側を知ることができないからです。コンフォートゾーンの内側がホームなら、外側はアウェーなのです。

大人になるにつれて次第に視野が広くなってゆき、奴隷生活などまっぴらごめんだと理解するようになるのです。

けれども、大人の自分が子供の頃のコンフォートゾーンから抜け出そうと頑張ってみても、そう簡単に親の引力圏から抜け出せなくなってしまっているのです。

一時的に外の世界の空気を吸って、ああ気持ちいい、自分は自由になったと感じたとしても、心理的ホメオスタシスが働いて、あっという間の元の木阿弥。

慣れ親しんだホームとしてのコンフォートゾーンへと強制的に戻されてしまうのです。だから、癒しの途中で何度ももう駄目なんじゃないかと思うわけです。

でもいずれは、見えない力が働いて新たなコンフォートゾーンへと旅立っていくことになるのだと思いますね。

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