大人のあなたが不在では癒しは進められない

癒しというのは、「大人のあなたを癒すわけではない」ということに気づいている必要があるのです。

大人のあなたが苦しかったり生きづらいと感じているとしても、それは現在のあなたに原因があるわけではないからです。

過去のあなたの人生で起きたあらゆる事象に対してどのように反応してきたのか、何をどの程度我慢させられてきたのか。

そうしたことが原因となって、マインドが傷んでしまったわけです。いまだにその傷が癒えないからこそ、心の癒しが必要なのですね。

けれども、ここで大切なことは過去のあなたを癒すためには、現在のあなた、大人のあなたの存在が不可欠なのです。

大人だけが癒しを進めていく必要性と方法を理解できるからです。それがなくなってしまえば、あなたは方向舵を無くした船のようになってしまいます。

ところが、最近つくづく分かったことがあるのですが、それは自宅に帰って1人になると大人が不在になってしまうクライアントさんがそれなりにいるということ。

その状態では、癒しは遅々として進まないのは当然なのです。癒しの先導役がいないまま、毎日を暮らしているのですから。

セラピストとのセッションをどれほど頑張ったところで、1週間にせいぜい1時間程度ではたかが知れています。

内容を覚えて持ち帰っても、自宅に戻ると大人が不在ではどうやっても癒しを進める手立てがないわけです。

どれほど力不足であれ、少しでも大人の自分がいるという自覚をなくさずにいられるように練習することが、すごく大事になってきますね。

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