幼い頃に人並み外れて聡明で、大人っぽい子供っているものですね。その場合でも、成長するに従って、通常の子供の範囲の中へと戻ってくれれば問題はありません。
ところが、劣悪な環境で育ってしまうと、子供らしさを無くした状態のまま成長していってしまうことになるのです。
それでも表面的には、大人へと成長したかのように見えるのですが、内面は大人っぽい子供のままであることがほとんどです。
正常に大人へと成長した場合というのは、子どもらしく生きるべき時に子供として生きるプロセスを十分に経験できた場合なのです。
その経験が大人の土台となって、マインドの中にインナーチャイルドがいたとしても、おおむねは大人が人生を舵取りできるのです。
その一方で、大人っぽい子供がそのまま成長して大人になった場合には、その子供が人生の主人公として生きてしまうのです。
そうなると、大人たちの中に揉まれて社会を生きていくことになるので、本人としては相当にしんどいことになるはずです。
頑張っても頑張っても、一つも楽になることができないばかりか、理不尽な目に遭うことにもなってしまいます。
それは、幼い頃の過度な防衛をして辛い自己犠牲を強いてきた結果なのです。時間をかけて、丁寧に心の癒しをしていく必要がありますね。