意識的であれば物語から抜けることができる

もしもあなたが、周囲で起きている物語にばかり気を取られてしまって、自分を見ないでいるならそれはもう動物と同じなのです。

動物が悪いという意味ではなく、人間として生まれてきたのに動物と同じことをしていることが残念だということです。

起きつつある事象から外れた自分に意識を向けることができれば、そこで初めて自分の「存在」に気づくことができるのです。

存在というのは、物語とは違う次元にいるからです。外側には自分の存在を感じるための仕掛けがないのです。

物語の一つの断片としてしか自分を見出せなくなってしまうから、自分の存在価値という概念が生まれないのです。

これに気づくことができないままに大人になると、存在に代わる何か価値のあるものを見つけようとして人生を台無しにしてしまいます。

私がずっとずっと意識的であることが大切と言い続けているのも、実は意識的である瞬間、物語の外に立っていることができるからです。

1日のうちの数分でもいいので、あらゆる物語から距離を取っていられるようにするのです。すると、あなたの存在が際立ってきます。

物語とは無関係の自分という存在に気づくことができれば、人生の深い部分にも気づけるようになるはずです。

その全ては、意識的であることで現実のものとすることができるということですね。