皆さんは、ものが見える仕組みを知っていますか?私もざっくりとしか説明できないですが、簡単に言えば以下のようなものですね。
光がものに当たって、それが反射して網膜の中に入り、それが視神経を刺激して、電気信号として脳へと送られて、あとは脳がそれを適切に処理した結果ものが見えるというわけです。
大体は間違っていないと思うのですが、以前から不思議に思っていたのですが、その電気信号をどのようにしたらものが見えているという感覚になるのか?
そこは科学が入る隙がないので、これまでずっとスルーされてきたのです。で、赤色をそれとして見えるあの感覚をクオリアと命名したようで。
名前をつけて終わってしまっているわけです。今の科学のレベルではどうしようもないと言ったところなのかも。
そこでちょっと気がついたのですが、例えば「目の前にあるコップを見ている」というのを想定してみてください。
この時に見えているのはクオリアなんです。ところが、私たちは長年の習慣でコップそのものをみていると錯覚してしまっているのです。
もの自体を見ることはできないのです。見えるのはクオリアだけ。ものが見えないというよりも、ものは存在しないという方がいいのかも。
少し前から、ものはないということは先端物理学で証明されつつあるということを書いたことがありました。
そこに繋がるのかなと。そしてまだ続きがあります。脳がクオリアを生み出せるとは到底思えません。
なぜなら、クオリアはいまだに科学が取り扱うことのできない何かだからです。ものが存在しないのであれば、自分の肉体も存在しません。
つまり、肉体の目も存在しないわけで、そうなるとただクオリアだけがあるということになりますね。