実体はない

この世界は実体のある世界だということを、私たちは意識的であろうが無意識的であろうが信じ込んでいて全く疑う余地がありません。

以前左脳はモノを全てオブジェクトとして脳内のデータベースに登録しているというお話をしたことがありました。

例えば、リンゴも一つのオブジェクトです。実体のあるリンゴを扱う前にまずは、リンゴのオブジェクトクラスというものを作るのです。

実世界で言えば、リンゴという概念のようなものです。概念なので、まだ実体はありません。私たちの脳は、リンゴと聞くとリンゴという概念を想起します。

そして脳内プログラムは、実際のリンゴを見ている時には、リンゴの実体がそこにあるという具合に、リンゴオブジェクトを具体化するのです。

それをりんごオブジェクトのクラスを用いてオブジェクトのインスタンスを作ると表現します。インスタンスというのは、あのリンゴとかこのリンゴという具合に、リンゴの実体を指すのです。

つまり、私たちの脳内ではすでにモノには実体があるという想定がなされているということになるわけです。

なので、この世界には実体がないという主張は、これを覆すことになるので相当な抵抗が出てしまっても当然ですね。

でも実体はないんです。

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