中学生か高校生の頃だったと記憶しているのですが、確か夕方一人で家にいる時に電話がかかってきたのです。
昔懐かしいあのプッシュホンの電話機ですね。受話器を取ると、いきなり「ピーポーパー♪」っていう大きい音がしたのです。
えっと思って、「もしもし、もしもし」と言うと、まだまともに喋ることができないくらいの幼い子の声で「ハフハフ、ホニョホニョ」と言っているのです。
これ、ひょっとして赤ちゃんじゃない?と。誰かがイタズラで自分の子供に喋らせて、後で実はといって出てくるのかなと。
でも、いつまで経ってもずっとわけのわからない幼い子の声が、耳元で囁くように聞こえてくるのです。
これはもう仕方ないなと思って、こちらから電話を切ったのです。後で、何が起きたのかを反芻していて驚いたのです。
というのも、親が電話をかけるのをマネをして、赤ちゃんがランダムに電話機のプッシュボタンを押してるわけです。
その押す順番が、奇跡的に我が家の電話番号になっていたということで。これは、相当に驚くべきことではないかと。
その確率をざっくりと計算すると、もしも都内のどこかからの電話であれば、当時は7桁だったので、プッシュボタンの個数が3×4=12なので、12の7乗は約3600万分の1です。
もしも、東京以外の場所からであれば、03を追加するので、12の9乗なので、なんと約52億分の1になるのです。
日本以外のどこかの国からであったなら、81をつけて、03の0を取るので、10桁の番号になるので12の10乗ですから、その確率は約620億分の1となるのです。
これはもう天文学的な数字ですので、宝くじが当たる一生分の運を使ってしまったかなあと思ったり。
というわけで、全くなんの意味もないヨタ話でしたが、不思議なことってあるものですね。
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