自我は二重に幻想を重ねたもの

みなさんご存知の通り、睡眠中にみる夢というのはこの現実世界とは違って、その全てが想像によって作られたものですね。

そして、こんな夢は見たことがないかもしれませんが、その夢の中でもしも寝て夢を見ているという夢の内容だったとしたらどうでしょう?

それはもう、幻想の中で更に幻想を重ねた状態と言えると思いますね。それに似たものが実は自我にも言えるのです。

長年にわたって、自我という「私」は実在するものではなくて、思考によってでっちあげられたものだということをお伝えしてきました。

ところがここへきて、現実そのものが全て幻想だったということに気づいた時、じゃあ自我というのは何なのか?

それはつまり幻想の中における幻想として作られたものに過ぎないということが言えるのです。夢の中の夢と同じです。

それほど現実味のない「私」を信じ切って毎日暮らしているわけですから、それはもうかなりバカバカしいと思えても不思議ではありません。

夢の中で夢を見ているその内容を真面目に信じ込んでいるとしたら、その馬鹿らしさをイメージしてみてください。

それが分かったなら、自我という「私」とはそんなどうにもこうにも存在が不確かな奴だと見抜くことですね。

それができれば、日々の生活の中で深刻になることがあまりにもアホらしく感じられるようになるはずですね。

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こちらの動画も是非ご視聴ください。

“自我は二重に幻想を重ねたもの” への2件の返信

  1. 今まで何度か夢の中で布団やベッドに寝ていて起きてあぁ夢だったなんて思っている夢を見たことがあります。本当に夢の中で夢を見る夢という。。

    あとは夢の中ではっきりとこれは夢だと気づいて逆に夢を満喫しなければと思う夢だったり。

    これは無意識が現実世界も夢も全て幻想だよと実は教えてくれているのかなぁ?とか思ってみたり。

    1. 珍しい夢の体験をされたことがあるんですね。ちなみに、夢の中で夢だと気づいている夢のことをルシッド・ドリームというらしいですね。

      全部夢だよと教えてくれる無意識も、本当はないんですけどね。

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