ピダハンのように直接体験だけを見る

私たち人類がこうして地球の支配者として君臨することができた理由の一番の要因は、想像する力だと言えるかなと。

目の前にないことを想像できること、これは他のどんな動物でもできないことなのですね。過去のことや未来のことを考える。

ここにはない何かのことをイメージすることができるだけでなく、それを他の人たちと共有することができる。この能力がとても大きいのです。

他の動物は、直接の体験の中だけで生きている訳です。だから広がりがないのですね。自分の目の前の世界だけを対象として生きているのです。

ところが、人間は直接体験よりもその何十倍もの時間と労力をイメージに注ぎ込んでいるのです。そこにこそより重要な事柄があるのだと。

人間でも動物のように直接体験しか信じない民族もいます。以前紹介したことのあるアマゾンの少数民族であるピダハンの人々です。

彼らは人から聞いた話はほとんど信じないし、相手にしないのです。だから彼らの生活はとてもシンプルなのです。

けれどもその一方で、私たちのような高度な文明を発展させることはできないでいるのですが、世界一幸福な民族と言われているのも事実です。

実は非二元に近づくためには、ピダハンのように直接の体験をイメージから切り離すことが必要なのだろうなと思うのですね。

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