波照間島の思い出 その4

波照間島の思い出の中で、特に楽しかったのは主に二つのことが挙げられます。そのうちの一つは、民宿でのことですね。

民宿で過ごすのは、朝食と夕食の時だけで、あとは外へ出かけたりしてました。そんな中で、夕食の時には決まってみんなで外の庭でテーブルと椅子を並べて祝杯をあげるのです。

波照間島には、島特産の焼酎として有名な「泡波」というお酒があるのですがご存知ですか?お酒が好きな人は知っているかも。

ネットの情報によると、『波照間島民向けに製造していることから、そもそもの生産量が少なく、沖縄本島からも直通のない島のため流通コストもあり、結果的に希少かつ高価な泡盛となった『泡波』。この理由から「幻の泡盛」と呼ばれるようになりました。』

その貴重な泡波が毎晩のように出されるのです。それも無料で。事情はよく分からないのですが、島の人が持ってきてくれるのだとか。

それで宿泊組と一緒に呑んでいくのです。場合によっては、島の人が三線(さんしん)を奏でながらの唄を披露してくれたり。

そしてもう一つの楽しみがやっぱり海ですね。昼間の海水浴もいいですが、深夜の海はもっと幻想的で素晴らしい。

誰もいない海で、月に照らされて海面がキラキラ輝いてそれはそれは綺麗なのです。ずっと泳いでいられる感じがしてきたり。

ところが、海底をのぞいてびっくりしたのですが、1メートル間隔置きくらいにずらっとナマコがいるんですね。

ちょっと気持ちが悪くて、おいそれと海底に足をつけることができないのが辛かったです。そんな感じで、民宿では人との交流がメインで、外では全く1人で行動していました。

そのバランスも心地良かったのかもしれませんね。

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