今あるものを今ある通りに見てみよう、というのが非二元に近づくための標語のようになっています。
それはなぜかと言えば、私たちの見る目は膨大な数の様々な概念や観念、思い込みや信念などによって、脚色されてしまっているからです。
そういったものをできる限り排除して見ることができれば、ただあることだけがあるということに気づけるはずだからです。
自分と自分ではないものという区分けが、気づいたら根付いてしまっているのでそれが幻想だと気づくのが難しいのです。
この場合の自分あるいは自分の領域というのは、この身体の内側であり、外側が自分ではないものということになっているのです。
そして、身体と自分の結びつきを強固にしているのが、五感、あるいは感覚なのですね。どうしても、感覚は身体ありきだと思っている。
その誤解を見抜いて、ただ感覚だけが起きていることが分かれば、身体の内側と外側を分ける必要が消えていくのです。
そうなった時に初めて、自分と自分でないものの分け隔てがなくなるだけでなく、その両者が共に消えてしまうのです。
これが非二元ですね。自分もいないし、自分でないものも消えてしまう。けれども、感覚、感じていることに気づいていることだけがあるのです。
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