視覚には方向性がない

私たちが持っている視覚に対するごく普通の感覚というのは、「ここから前方を見ている」というものですね。

「ここ」というのは見る主体である自分がいる場所であり、「前方」というのは見る対象物がある場所のことです。

このようにして、視覚には常に方向性があると感じているわけです。これが我々が暮らしている二元性の世界での感覚です。

さて今日はみなさんに大きなチャレンジをしていただくことになります。と言っても、努力をしてほしいわけではありません。

その逆で、あらゆる努力や頑張りをなくして、ごく自然体になってリラックスした状態でやってほしいことがあります。

それは、前方を見ている状態のまま、今度はその視線の方向を180度真逆にするのです。つまり、後方を見るということ。

気持ち的には、自分の顔や頭が邪魔になって後ろが見えないと思うかもしれませんが、そんな気持ちは無視してください。

そして、何も考えずにただただ視線の方向を真逆にするのです。それで何が見えるかを試してみるのです。

すると、前方に見えていたはずの景色が、そのまま後方にも見えていることに気づくかもしれません。

そうなった時に、視覚には方向というものが一切なく、それと同時に見ている主体としての自分の視点も亡くなったように感じるかもしれません。

一度でもこの体験をすると、非二元が身近に感じられるようになるはずですね。

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