そこにリンゴがあるように見えるということは、そこにリンゴがあるように見えるということだけだったと気づいてから、もう9ヶ月が経ちました。
これが非二元のことを語るようになった最初のきっかけだったのですが、それがきっかけとなって少しずつですが、自分の中で非二元が定着してきた感じはしています。
全ては見かけ、表れでしかない、つまりはモノには実体がないということ。ここからあらゆる嘘が自分の中で暴かれていったのです。
実体がないのですから、自分の身体というものの実体も当然ないということになり、この世は一体どんなとこ?となったわけです。
そして、時間や空間が単なる概念であるという驚愕の事実にも気づいてしまい、もう全てが幻想だったのだと。つまりは世界の消失です。
そこまで来ているのに、最後まで根強く残り続けているのが「私」という自我。私がいるように感じるのです。
私がいるように感じるのは、私がいるように感じることがあるだけで、もちろん私という実体など存在しません。
元々、私という曖昧な存在なのであって、リンゴの実体がないということに先んじて実体などあろうはずもないことは明白なのですが。
それでも最後まで居残ろうとする、この驚異的なしぶとさを笑うしかありません。ただ、私はいないと見抜かれた可哀想な奴なんですけどね。
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