非二元などで、私たちは幻想の世界で生きていると言われたりするのですが、その幻想の根本となるものは、身体なのではないかと。
自分は身体の中に閉じ込められている人間だという、非常に強い感覚があるのですね。それが、人生物語を生み出しているのです。
そしてそこには、あらゆる苦しみの類があって、なんとかそこから脱出するにはどうしたらいいかという毎日を送っているわけです。
ところが、その幻想の中でどれほどもがいたところで、私たちが求めているような理想の現実がやってくることはありません。
せいぜい、望みが叶った時に一過性の喜びに浸る程度で、それはすぐに別の苦しみを呼び込むことになるのです。
そのことに気づいた人だけが、そもそもこの身体の中にいるというのは本当なのかと疑ってかかるのです。
そうやって、幻想を幻想として見抜くことによって、私たちの本質こそが私たちが必死に求めているものだったのだと。
この気づきがやってくるまでは、決して諦めてはならないのではないかと、最近はつくづく思うようになりましたね。