どんな境界もなかった

直接の経験に留まる検証・実験を繰り返して調べてみると、そこにはどんな境界も見つけることはできないと分かるのです。

境界がないということから、どんなことが明らかになるかという点についても調べてみると驚くべきことが分かるのです。

それは一つは、境界がないと「モノ」が存在できないと分かります。モノというのは、境界で囲まれた独自の存在だからです。

そしてモノがなければ、構造とか関係性といったものも消えてしまいます。例えば、「因果」というのは、AによってBが起きるということ。

AがBを「包含」するとか、AがBを「所有」する等々。こうした関係性が全てなくなります。あるいは、内側と外側というのも単なる概念だったと気づいてしまうわけです。

またもう一つの境界がないことによって明確になることは、有限というのは幻想だったということです。

無限しかないということ。境界があることによって、有限性というのが生まれるのであって、自然にはそれがない。

だからこそ、経験できない経験はないということが分かります。言い方を変えると、コレ以外の経験はないということです。

あるいは、視覚に特化してみると、見えるものは全て見えているということだし、見えてないものはないということですね。

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