以下のような思考実験をしてみたいと思うので、ぜひご一緒に実践してみてください。一気に非二元に近づけるかもしれません。
客観的なものの実体を経験することはできないということを試してみます。通常、私たちは見たり触れたりすることでその対象物が存在すると実感します。
なぜなら、生まれてからずっとくり返して経験してきたことの記憶を元に、モノの実体があるということを決めつけてしまったからです。
けれども、これは実は思い込みに過ぎないのです。たとえば、リンゴを見ているという体験を例にとって考えて見ます。
そのとき、できるだけ思考からやってくる答えを使わないようにすると、リンゴを見ているという経験はないと気づきます。
実際の経験は、ただ色やその色の変化、あるいは輪郭による形という経験があるだけなのです。全く実体という経験はありません。
あるいは、リンゴを持っているとすると、その重さやツルツル感などの感覚が起きていることに気づきます。
またしても、その実体を直接経験するなどということは起きてはいないのです。触覚は1番モノの実体を想起しやすい傾向があるかもしれません。
あるいは、リンゴの甘い香りを感じているとしても、同じようにしてリンゴ本体の実体を経験することはありません。
これで分かったと思いますが、リンゴに限らずあらゆる物質の実体を経験することは決してないということに気づくことができます。
必要に応じて、リンゴ以外の別の物質に対しても同様の実験ができます。たとえば、自分の身体に対してもです。是非試してみてください。