この数ヶ月間、非二元の説明をしてきて思うのは、最もシンプルで決定的なこととは「直接経験の中にモノは存在しない」ということ。
ここからあらゆることが派生していって、最終的には何もないし誰もいない。時間も空間もこの宇宙もないというところまで行ったのです。
だから、非二元に気づきたいということであれば、この根っこの部分である「直接経験の中にモノは存在しない」が分かればいいのです。
いつも言っているように、目の前のリンゴを見るという実験をするときに、思考の前に起こる視覚の経験に注目するのです。
それは、色の経験です。色の変化が輪郭となって、それが見かけの上で形というものを生み出すわけです。これ以外の経験はありません。
もう一度繰り返すと、視覚というのは単に色の経験が起きているだけ。それ以外のどんなものも直接捉えることはできないのです。
二元的な言葉を使えば、「自分が見ているか見ていないかに関係なく存在するリンゴ」というものを視覚が伝えることはないのです。
こんなシンプルで当たり前のことに気づくだけで、そこから紐解いて行けばこの世界が非二元であることに気づくはずですね。

