まず「構造がある」とはどういうことでしょうか?一般的に、自分と他人、こことあそこ、原因と結果、思考と感情のように、世界を分けて理解しています。
この「分けて理解する仕組み」そのものが「構造」なのです。思考が世界を整理するために作り出すマップのようなものです。
一方で非二元では、こうした分け方が実在しているわけではなく、ただの見かけ、現れに過ぎないということを見抜いているのです。
例えば、映画の中では、登場人物同士が争ったり、旅をしたり過去や未来があったりします。でもスクリーン自体は、分かれていない、動いていない、どこにも向かっていない。
映画に構造があるように見えても、スクリーンそのものは「一様」なのですね。あるいは、波は、形、大きさ、生まれて消える時間があります。
でも海そのものには、そうした区別はありません。波はただの動きの表れであり、バラバラの存在ではない。
非二元では、この海そのものが現実の本質であることに気づいているのです。ただし、「一様」というのは、全てが一つに溶けた退屈な「灰色の無」ではありません。
むしろ、区別が実在しているわけではないし、あるように見えているだけという意味でも一様なのです。
もっとストレートに表現すれば、構造は見かけであり、本当の土台には境界も分割もない。その土台が「一様」と呼ばれるわけですね。
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