非二元の探究プロセスの中で、体験だけがあるということにはっきり気づけたとするなら、次は体験を以下の二つの種類に分類できるかどうかを見ることになります。
一つは、思考による擬似(物語)体験であり、もう一つは直接(リアル)体験。両者の違いが明確になっているかをチェックする必要があります。
直接体験に「含まれる」ものをあげることができるかどうかを検証してみてください。実際には以下のようになるはずです。
色、形、音などの五感。身体感覚、痛み、痒みなど。そして、一般的には内面と言われる思考、感情、気分などです。
一方、直接体験には「含まれない」もの、つまり思考による擬似体験に含まれるものが明確になっているかどうかも検証してみてください。
概ね次のようなものになります。時間と空間、分離や構造、主体と客体。これらを用いて、この世界の中で物語が起きつつあるように見えるのです。
そして、我々の全ての苦しみはこの物語の中でのみ起きているように見えるわけです。これを見抜くことができれば、苦しみからは解放されることになるはずですね。

