非二元のフェルトセンス的体感を得るためのエクササイズを以下に2つ示します。ぜひ、繰り返し練習してみてください。
エクササイズ1:経験の「現れ」へと沈む
目的:思考からではなく、直接的に「経験されている感覚そのもの」に気づく。
手順:
1. 目を閉じて、身体の感覚(呼吸・重さ・肌に触れる空気など)に注意を向けます。
2. それらを「私の身体」とラベル付けせず、ただ出現しては消えていく感覚の流れとして感じます。
3. 次に、音(遠くの音、身体の中の音など)も同様に観察します。
4. それらが「内」や「外」にあるように見えても、実際にはどちらも——ただ意識の中の現れです。
5. 最後に自問します:
> 「この現れの中で、“私”はどこにありますか?」
> 「それらを見ている“何か”は、どんな質感を持っていますか?」
ここで見つかるのは、“無限に開かれた気づき”のような質感です。
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エクササイズ2:見ている主体と見られる対象の統合
目的:見る主体と見られる対象の分離が幻想であることを、身体的に感じる。
手順:
1. 目を開けて、前にある物体(例えばカップ)を見ます。
2. 通常、「私がカップを見ている」と感じます。
3. しかし次に、視覚体験全体を単一の映像現象として観察します。
– カップも、背景も、見ている「目の感覚」も、すべてひとつの“見え”の中に現れています。
4. その“見え”はどこで起きていますか?
> 外の世界の中? それとも意識の中?
5. ただ感じてみてください。
見ていることと見られていることが、すでに一つであることを。
(このとき、しばしば「境界のない、透明で静かな在り方」の質感が立ち現れます。)
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こちらの動画も是非ご視聴ください。

