ただただ無念無想を目指す瞑想よりも、より効果が期待されるフェルトセンス的な瞑想をご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
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静かに座ります。今この瞬間に現れているもの──身体の感覚、音、思考、感情──それらがただ現れていることに気づきます。
抑えようとせず、分析もせず、ただ「現れ」に気づいてください。すべての音、思考、感覚は、同じ「開かれた気づきの場」の中に現れています。
では、その「開かれた場」そのものに注意を向けてみましょう。それはどんな質感を持っていますか?重たいですか? 軽いですか? 色や形がありますか?
この「知っている感じ」を、概念ではなく、柔らかく生き生きとした“触感”として感じてみましょう。そして気づきます──
「感じている私」さえも、この同じ開かれた空間の中に現れています。そこに留まりましょう。変えるものは何もありません。
つかむものもありません。ただ、「気づいていること」そのものの静かな存在感の中に。
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「 瞑想のポイント」
• 「感じよう」とするのではなく、「すでに感じられている」ことに気づく。
• 「私が瞑想している」という感覚も、ただの現れとして観る。
• すると、意識の質感が、柔らかく、透明で、温かい“存在の触感”へとほどけていく。

