社会人だった頃、出張でどこかへ出掛けている時に、靴の中にちょっとした固い異物が紛れ込んでしまったのです。
けれども外出先だったので、まあいいやと思ってそのまま歩き続けて帰宅したのですね。それからしばらくして、足の裏のある部分にタコのようなものができたのです。
そしてそれを放置しておいたら、色が黒っぽくなっていわゆる「魚の目」と言うやつに変わってしまったのです。
それから、毎日お風呂上がりに専門の魚の目を取る薬を塗ったり削ったりして、手をかけてあげていたのです。
来る日も来る日も一生懸命ケアをしていたのですが、全然良くならずに困ったなと思っていた折に、また出張で2、3日家を空けることになったのです。
その間、魚の目のことはすっかり忘れていて、ケアも全くしなかったのですが、帰宅して患部をみてみたら何やら痒みが出てきていたのです。
そこを指で掻いてあげているうちに、魚の目の芯ごとポロッと取れて完治してしまったのです。本当にびっくりでした。
あれほど毎日丁寧にケアを続けていたのに、2、3日放って置いたら突然治ってしまったのですから。
このようなことって何度か経験しているんですよね。問題に対して対処し続けていても何も解決しなかったものが、もういいやと放置するか忘れてしまった途端に解決してしまうということ。
早く治ってくれないかなと思っているうちは、それに対してなんらかの抵抗をしていることになるのかもしれませんね。
抵抗があるうちは、問題は存続してしまうということです。見つめるものは拡大する、という言葉ともニュアンスが似ています。
問題そのものを本気で忘れてしまうくらいになると、本当にその問題はひとりでに解決してしまうということ。
是非覚えておいて何かに応用できたらいいなと思います。
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