子供の頃にある本を読んでいて、それには人間の心というのは顕在化して気づいている部分と、奥深くに潜在して無自覚の部分があると書いてあったのです。
その構造にとても興味をそそられて、それが強く印象に残ったのでしょうね。この仕事をするようになって、またそのことと触れ合うこととなったのです。
そしてずっと長い間、そうした心の構造をベースにしたセッションをしてきたのです。その構造は事実に違いないとして。
人間の内面というのはそのようにできているのだと。ところが、それは単なる思考によるイメージに過ぎなかったのです。
ただしイメージであったとしても、この物語の中ではそれがうまく活用できるのです。その構造が事実であるかのようなことが起きるからです。
けれどもそれは、あくまでも物語の中でのこと。直接経験の中へと注意を向けていくと、そんな構造は物語とともに消えていくのです。
そこには内面などというものは存在しなかったのです。外側とか内側といった分け隔てもないのでその両者ともに存在しないのです。
直接の経験では、イメージの世界で作られたいかなる構造もないのです。だから、複雑さは全く見当たらず、それはシンプルさの極みですね。
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