A7

Q7:どんなセラピストを選べばいいのでしょう?

Ans.7

 催眠療法を進めて行く中で大切なことは、互いの信頼関係を築くことにあります。専門用語でラポールと呼んでいますが、セッションは自分の内面を吐き出す場でもあるため、相手を信用できなければどこかでブレーキがかかってしまい、せっかくの時間が無駄になってしまいます。また、Q1でも触れましたが、セッションはクライアントさんとセラピストの共同作業的要素が強いため、医者と患者のような一方的な関係ではうまく行かないのです。そして、そのために最も大切なことは、人間同士の相性なのではないでしょうか。クライアントさんから見て、いくら権威があり、世間の評判のいいセラピストであっても、それがクライアントさん本人にとって心地よいセッションを期待できるセラピストであるとは限らないということです。

 催眠療法は人の心の奥深くに触れる、とても繊細な体験なのです。できれば、催眠療法を実際に進めて行く前に、ある程度の時間をとって、セラピストとゆっくり話しができるところを選ばれるのがよい方法だと思います。