人間は自分ひとりの時よりも、守るものがいるとより強くなりますね。だから、女性は結婚してお母さんになると、「母は強し!」などといわれるわけです。
でも、最強なのは何も守るものがない状態であるというのも事実です。捨て身で何かに向かっていく人の力というのは半端ではないというのはそういうことです。
戦いなどでは、「肉を切らせて骨を断つ」という言葉がありますね。これは捨て身で敵に勝つ戦法のことを言っています。
捨て身というのは、自分の命の危険を度外視した言動というイメージがしますが、命ということにこだわる必要はないと思います。
たとえば、自分に対する人からの評価が下がってしまってもいいという事だって、捨て身と言ってもいいはずです。
また別の言葉を使えば、恥さらしになるということも当てはまるかもしれません。どんなに奇人変人扱いされようと、ガリレオのように、それでも地球は回っていると主張するようなものです。
もっとも、ガリレオは天動説を否定してしまったために、宗教裁判にかけられて有罪になってその後の人生を棒に振ってしまいましたが…。
話を元に戻して、捨て身になる、あるいは恥をさらすということは、自分をどうにかしようとしないということだとも言えます。
何とかして○○のようにしたい、絶対に評価を下げたくない、恥をかくくらいだったら死んだほうがまし、というのはすべて、何とかしたいという強い思いにつながっています。
少しぐらい恥をさらしてもいいや、というような気持ちで、自分のことをうけとめてあげられると、その分だけ心が平安になることができるのです。
さあ、勇気を出してみんなで恥さらしになりましょう!