子供の頃に、影遊びというのをしたことがあると思います。正式な名称があるのかどうかは知りませんが、手と指を使って、動物などの形を影で作って遊ぶのです。
影踏みというのもありましたね。誰かの影を踏んづけて遊んだりしたことがあったと思います。影というのは、このように私たちの生活の中に溶け込んでいますね。
けれども、影という実体はありません。だから直接影を操ることはできないのです。光源か、もしくは光を遮るものをコントロールすることでのみ、影をコントロールできるのです。
何かの影の形が、お化けのように見えたとしたら、私たちはそれを怖がることになるはずですね。それくらい、影というのは実体がないくせに、私たちに影響を及ぼすことができるのです。
実際、影という実体のないものに、力を与えているのは私たち自身なのです。影には何の力もないのは勿論のこと、影と闘うことなど不可能なことですね。
なぜなら、実体のないものと闘うことなどできないからです。ただ光を当ててしまえば、たちどころに影は消えてしまうからです。消えるというのは、正しくないかもしれません。元々ないのですから。
このブログでよく話題にしているエゴも、ちょうどこの影のようなものだと思えばいいのです。エゴという実体はありません。だからエゴと闘うということは不可能なのです。
そして、エゴが強烈な力をあたかも持っているように感じてしまうのは、私たち自身がエゴをそのように扱うからです。元々存在しないものには、どんな力もあるはずもありません。
私たちのマインドは、その9割が闇の部分になっています。それは潜在意識とか、無意識などと呼ばれていますが、そこに光を当ててしまえば、影が消えるようにエゴも消失するのです。
全マインドが意識的になって、影のように隠されている部分がなくなってしまえば、そのときには真実のあなたが顕われることになるのですね。