嬉しいことが二つ

仕事から帰ってくると、自宅近くに時々猫がいることがあります。それは、すぐに飼い猫だと分かる猫の場合もあるし、もしかしたら野良なのかもと思う猫もいます。

いつか、遭遇したときに餌をあげられたらいいなと思って、少し前から餌をポケットに忍ばせていたのですが、これまでに何度か餌をあげるチャンスはあったのですが、どうも逃げられてしまっていました。

ところが、今日初めて私の手から餌を食べてくれたのです。今日の猫は、遠くからでもその存在が分かるくらいに、とにかく大きな声でミャーミャーよく泣く猫ちゃんなのです。

どこにいるのかな~と思って暗い夜道を声のする方に近づいていくと、自宅の隣の家の塀の上で泣いていました。逃げられないように、そ~っと餌を差し出すと、やっと食べてくれました。

私としてはやったあ!という気持ちでいるのですが、相手の猫の方はいたって淡々として、お前には特別興味はない、といった風情でいるのです。そういう猫のクールさがとても好きです。

嬉しいついでに、もう一つ今日体験したことを書いてみます。朝いつもゆっくり瞑想する時間をとっているのですが、いつもより早めに瞑想を終えて、その後短い時間ですがソファで横になっていたら寝てしまったのです。

そうしたら瞑想の直後だったせいか、夢の中でも瞑想と似たような感覚になったのです。誰かに間近で見られながら、まず身体が浮くような感覚がやってきました。

そのあと、徐々に何も見えなくなっていくと同時に、直立していた自分の身体が横になったりして、上下の方向感覚がどんどんなくなっていき、何も分からなくなって終いには自分が溶けて消えていく感覚になったのです。

そのとき、ああ消えていくことって、とても美しいことだ!と感じたのです。この世界で生きていることもとても素晴らしいことだけれど、一方で消えていくことも素晴らしいことなんだと分かったのです。

というか、そういう夢を見たのです。そうしたら、何も恐れるものなどないという感じになれたのです。あまり長持ちしなかったですけどね…。

何も期待せずに、瞑想するのがとてもいいようです。